熱帯魚の飼育と家庭菜園を効率よく両立することができるアクアポニックスを始めることにしましたが、前回紹介させていただいたアクアポニックスのセットを購入・・・せずに、もともと持っていた水槽を利用してとりあえずDIYで自作してみることにしました。
アクアポニックスに必要なものの購入
前回アクアポニックスの概要について説明しましたが、アクアポニックスをするにあたり必要になってくるものは以下の通りです。
前回の記事はこちら↓
- 水槽
- ポンプ(ろ過器)
- ヒーター
- 魚
- ハイドロボール
- 植物の容器
- 植物
最低限、上記を用意することで始めることができます。
では、一つ一つみていきましょう。
水槽の用意
水槽に関しては様々なサイズがありますが、私が以前使用していたものは約30cm×18cm×24cmの水槽になります。
ごく一般的なサイズの水槽で、以前この水槽でメダカとアカヒレを飼っていました。
本当は手軽にアクアポニックスセットを購入して始めたかったのですが、この水槽に呼ばれている気がして、何とか活かしてやろうと思い、今回DIYをする決意をしました。
ポンプ(ろ過器)の購入
ポンプ(ろ過器)は何に必要なのかというと、水槽を綺麗にするためなのはもちろんですが、アクアポニックスに必要なのは
水槽の水を植物の容器まで運搬する能力
です。
つまり、植物の容器の位置にもよりますが、ある程度のポンプ能力が必要となります。
今回私が選んだのはこちらのポンプ(ろ過器)
ろ過能力はさほど高くないでしょうが、安価で必要十分なポンプ能力もありそうだったのでこちらを選びました。
このろ過機の管をチューブに替えて植物の容器まで水槽の水を送ることとします。
ちなみに外径は6cmのチューブでピッタリ合いますので、切り売りコーナーでチューブを購入することをお勧めします。ちなみに私は80cm購入しました。
ヒーターの購入
ヒーターは飼育する魚の飼育温度によって必要か否かが決定します。
金魚やアカヒレなどであれば、ヒーターはなくても大丈夫です。
が、私はせっかくならば綺麗な熱帯魚を今回飼育したかったため、ヒーターを購入しました。
今回私が購入したヒーターはサーモスタット不要の26度に自動制御されるヒーターにしました。
これで熱帯魚も飼育することができますし、冬でも暖かい水で植物も育てることができます。
魚の購入
これはもう好きな魚を是非購入するべき!!・・・ですが、水槽の立ち上げ時は丈夫で安価な魚を飼育することをお勧めします。
俗にいうパイロットフィッシュというやつです。
水槽の立ち上げ直後はバクテリアのバランスが整っていないため、アンモニア等の有害物質が溜まりやすい状態であるため、魚にとってあまり住みやすい環境ではありません。
魚の住みやすい環境ができあがるまでは比較的丈夫な魚を飼育する必要があります。
私はこのパイロットフィッシュに3匹のメダカを選びました。
死なずにがんばってくれ!!
ハイドロボールの購入
さて、ここからは植物関連の用意になります。
ハイドロボールとは、粘土を焼き固めたボール状のもので、土の代わりとして使用することができるものになります。
水耕栽培に良く用いられるもので、土と異なり、無菌状態で植物を育てることもできる商品となっています。
私が購入したのはこちら
実はハイドロボール売り切れでした。
この商品は特にそうだったのですが、使用前に洗わないと水の濁りが半端ないことになりますので、使用前に必ず洗うようにしてください。
植物の容器の購入
植物を育てる容器については100円均一で売っているプラスチックケースにしました。
サイズ的にも水槽の上に置くのに丁度よいサイズ感であったため、こちらで十分だと思います。
インナーケースもちょうど良いものがあったため全部で300円です。
この容器にハイドロボールを入れ、植物を植え、水槽の水を流して循環させるシステムを構築してしまえばアクアポニックスの完成です。
植物の購入
植物については水耕栽培に適した植物を選ぶ必要があります。
観葉植物であれば、ダイソーにて販売しているガジュマルやクワズイモなども向いています。
ちなみに私はどうせなら食べられる植物を・・・と思い、
ミニトマト、バジル、水菜、リーフレタス、クレソン、パセリ、セロリ を購入しました。
用意した物品の加工と組み立て
水の循環ライン構築のための加工
購入したポンプ(ろ過器)は購入したままでは下の写真のようにポンプのすぐ上までしか水をくみ上げるラインがありません。
水槽の上に置く植物の容器まで水をくみ上げられるようにラインを構築します。
このポンプのラインの外径は6cmであるため、このように外径6cmのチューブを取り付けました。
植物の容器にも外径6cmの穴を空けて取り付けました。
これで植物に水槽の水を届けることができます。
放水ラインにも同じチューブを用い、等間隔で穴を空けて散水できるようにしました。
さて、貯めた水の排水についてですが、一定ラインまで水が溜まると排水される仕組みとしたかったのですが、そのラインの調整ができるように、百均のケースに付属していた仕切り板とケースの底に穴を空けて下の写真のようなラインを構築しました。
排水先は適度にエアーを含んだ水が水槽に流れ込み、水位を一定に保ってくれます。
これで水槽→植物の容器→水槽の循環ラインが完成です!
ハイドロボールの設置と植物の植え替え
ハイドロボールをよく水洗いした後、カルキ抜きをして1日付け置きしておいたものを用意しました。
これを水槽の上にセットした容器に直接入れる予定でしたが、少々粒の小さい物も混じっているため、穴からごろごろと落ちないようにこちらを用意しました。
これ百均に売っているのですが、かなり便利でした。
こちらをセットし、中にハイドロボールを1/4まで詰めた後、根を良く水洗いした植物を入れてハイドロボールを詰めた写真がこちらです。
とてもいい感じです。
水の出具合もいい感じで、適度にハイドロボールを濡らしてくれます。
最終的な出来上がりがこちら。
簡単な加工で、アクアポニックスの装置を作成することができました。
植物も魚も元気に育ってくれることを願っています。
このように手軽に始めることができますので、興味がある方は始めてみてはいかがでしょうか?
家での時間が楽しくなること間違いなしです。
ちなみに、水槽をインテリアとしておしゃれに飾るために水槽台も自作してみましたので、よろしければこちらも見てください。
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