アクアポニックスを始めて早9カ月が経過しました。
その間、一切ブログにて経過報告をしていませんでしたが、メダカの産卵や稚魚の成長などといった感動や楽しみを感じる出来事もありました。
上手くいけば水替えが要らないアクアポニックスシステムですが、9カ月実施した経過と、発生した問題点について報告していきます。
アクアポニックスとはなんのこっちゃ??という方についてはこちら↓
アクアポニックスでは水替えが本当に不要なのか
水替えの必要性について
アクアポニックスでは魚の糞や残ってしまった餌が腐敗してしまうことで発生するアンモニアや亜硝酸を菌が硝酸に変化させ、その硝酸を植物が栄養として吸収することで水槽内の成分のバランスを整え、循環させていく仕組みになっています。
ので、簡単に言ってしまうと、魚の量、菌の量、植物の量が見事にバランスよく水槽に入っていると、理論的には水替えは不要になると考えられます。
が!!そのバランスが難しい!!
アクアポニックスに限らず、水槽内に水草がたくさん入っているような水槽では水替えがほとんど必要のない状態にできる方もいらっしゃるようですが、それはかなり経験を積まれた方であったり、知識が豊富な方なのでしょう。
私のような、「子供のころ小魚を飼っていたよ」程度の初心者ではなかなか難しいのが現状です。
水替えは、水槽内に有害物質が溜まっていた場合、その量を最も簡単に減らすことができる手段となりますので、初心者のうちはやはり定期的に実施した方が魚の健康のためには良いでしょう。
実際に水替えをしなかったことによる影響
実際、水替えしないでどこまでいけるのか試した結果ですが・・・
結果から言うと、
- 徐々に魚が寿命を迎える前に死んでいく
- 水槽の底(ソイル)に糞などが溜まってしまう
- ミニトマトの葉っぱが丸まってしまう
という現象が起きました。
魚が徐々に死んでしまう
水槽立ち上げから7か月、足し水だけでどこまでいけるのかやっていましたが、魚が死んでしまう理由としては、やはり生体数のバランスがとれていなかったように思います。
水槽の状況ですが
- 水槽は40cm水槽
- 魚はメダカ3匹、ネオンテトラ5匹、ゴールデンハニードワーフグラミー2匹、ラミーノーズテトラ2匹、ミッキーマウスプラティ2匹、コリドラスパンダ1匹、オトシンクルス1匹
- 水草はアナカリス、マツモ1株ずつ
- 水槽の上の植物はミニトマト、バジル、イチゴなど、水槽の上に乗るだけ
使用していた水槽台はこちら↓
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メダカとネオンテトラはパイロットフィッシュとして最初の1か月飼い、順調に成長していったので、その後1か月で他の魚も追加していきましたが、3か月目にネオンテトラが2匹と、追加して間もないコリドラスパンダが死亡してしまいました。
4か月目にはゴールデンハニードワーフグラミーが1匹、5か月目にはメダカが1匹と徐々に死んでしまいました。
原因はおそらく、過密飼育により発生したアンモニアの分解が追い付かなかったことと、病気(腹水病)の蔓延だと考えられます。
水替えさえしていれば、アンモニア濃度も希釈でき、病気の蔓延もある程度防止できたため、死なずにすんだ魚たちもいたことと思います。
初期の魚たちには本当に申し訳ないことをしました。。
水槽の底に糞などが溜まってしまう
これに関しては、使用しているろ過器の性能が貧弱であることが大きな理由の一つではあると思いますが、水替えをしないと魚の糞はずっと低層にたまっていき、魚が底の方で勢いよく泳ぐと、堆積物が待ってしまうような状態でした。
このような状態では、病気も発生しやすい状況であると考えられます。
ミニトマトの葉っぱが丸まってしまう
これに関しては、大きな問題ではないのですが、ミニトマトの葉っぱは養分過多になると丸まってしまうようです。
水替えをしなかったため、水槽の水にはアンモニアや亜硝酸が分解された硝酸が大量に含まれていたことと思います。
それらの養分を大量に吸収してしまったため、葉っぱが丸まった・・と考えられます。
ただ、ミニトマトの成長はとても早く、アクアポニックスの水槽水の養分の吸収という役割を考えると、ミニトマトはまさに適任だったと考えます。
結果としてはアクアポニックスでも水替えはした方が良い
結局、アクアポニックスシステムをくんでいたとしても、水替えは絶対にした方が良いです。
最低でも2週間に1回はした方が良いと思います。
実際、7カ月間足し水だけでやって、めだかの産卵、孵化、成長も確認することができ、ある程度のアンモニア濃度に耐える固体については、一定の期間飼育することは可能でした。
アクアポニックスシステムがある程度機能し、それなりに循環はされていたことによるものでしょう。
が、少しずつ魚の体力は確実に奪われていたように思います。
魚の寿命を全うさせる気持ちで飼育するためには、やはり水替えが必須だと考えます。
現在の運用とプロホースエクストラSについて
魚が徐々に死んでしまう状況を受け、やはりこれではだめだと考え、8カ月目から運用を変えました。
その運用は
- 2週間に1度、1/3程度水替えを行う
たったこれだけです。
正直、アクアポニックスを始めたのは「水槽の水替えが好きじゃなかった」ためであり、結局水替えをするという選択は、気乗りするものではありませんでした。
しかし、魚にはやはり快適に過ごしてほしいという気持ちの方が強く、そのためには水槽の底に溜まった汚れをどうにかしなくては・・と思うようになりました。
ソイルを敷き詰めた底の掃除は、普通のホースを使って水を吸い上げると、ソイルも吸い取ってしまうため、なにか良いものはないかと調べた結果、プロホースエクストラという物がよさそうだったため購入してみたのですが・・・これがとても便利!!!!
サイズ違いでS、M、Lとあるのですが、40cm程度の水槽なら断然Sをおすすめします!
水を少しずつ吸いながら底の掃除ができ、ソイルは吸い出さない工夫がされているため、汚れだけを吸い取ることができます。
これを最初に使ったときは本当に感動しました。
吸い終わった後の水は、信じられないほど真っ黒になっており、こんな汚れが溜まったところで飼育していたかと思うと、本当に魚に申し訳ない気持ちになりました。
使い始めてからというもの、水槽の透明度は飛躍的に向上し、水替え時もほとんど水が濁らなくなりました。
手も濡らさず、簡単に汚れがとれるため、今では水替えを楽しく行うことができています。
これを二週間に1度やるだけで、現在2か月経過していますが、定期的に魚死んでしまうという現象は発生しなくなりました。
結論:アクアポニックスでも水替えは2週間に一度は実施推奨
私の結論としては、前述したとおり、アクアポニックスでも水替えは二週間に1度はやることを推奨します。
ちょっとの手間で水の透明度も魚の健康も保たれます。
この方法で今では無事生まれた2代目のメダカの生き残り3匹も、水槽の中を元気に泳ぎまわっています。
アクアポニックスを始めてみたという方は、ぜひ、面倒でも水替えを二週間に一度は実施してみてください。
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