焚火とは
焚火とはご存じの通り木の枝や落ち葉を燃やすことですが、我が家のキャンプにおいて今ではなくてはならない、とても重要なツールの一つでもあります。
木の枝や落ち葉燃やしてなにがそんなに楽しいの??
未体験だとこのように思う方も結構いるかと思います。
現に私も昔は焚火をしていませんでした。
しかしながら、焚火にはとても大きな魅力がありますので、やったことのない人には是非それを感じて共有してもらいたい
と、強く思いますので、ここでは私が思う焚火の魅力について説明していきます。
焚火の魅力(一般論)
焚火の魅力ですが、一般的には以下のようなことがよく挙げられるかと思います。
- 火を見ていると落ち着く、癒される
- 焚火を眺めながら会話や食事をするのは楽しい
私もとてもよく共感できる焚火の魅力だと思います。
ただ、焚火をしたことのない人にこの魅力を語ったところで、おそらく伝えたいことの1割も響かないのではないかと思います。
「焚火を見ていると落ち着き、癒され、その中で会話や食事を楽しむ」
これはもう経験してみないとその良さがわからないかと思います。
・・・というと、ここで終わってしまうので、焚火の魅力の中でも私の思う個人的な魅力を語っていきたいと思います。
焚火にハマったきっかけ
そもそも私が焚火にハマったのは、ちょうど家族全員で本格的にキャンプをし始めた2年前と、ごく最近の出来事となります。
きっかけは「炭がなくてもキャンプってできるのだろうか」・・・って思ったところからでした。
私は小さいころからキャンプが好きで、よく両親に連れて行ってもらった楽しい記憶があります。
その頃からずっとそうでしたが、キャンプで行うバーベキューには必ずホームセンターで購入した木炭を使用し、木をそのまま燃やすことはしてきませんでした。
むしろ、割りばしやそのへんに落ちている木や葉っぱを私が興味本位で炭の中に入れて燃やして遊んでいたら「火遊び小僧はおもらしするぞ」と言われ、窘められていたことを覚えています。
その影響もあってなのか、バーベキューは「コンロに炭を入れて肉を焼くものであり、木は燃やしちゃいけない」みたいな価値観が生まれていました。
そんなこんなで時は経ち、今度は自分が父親となって子供とキャンプに行くようになりましたが、毎週のようにバーベキューをしていてふと気になったのが毎回買わなくてはならない木炭のコストパフォーマンスの悪さでした。
ホームセンターの安いマングローブ炭でしたが、毎回買うとなると少しもったいないような気がして、ほかに何かいい手はないかなーって考えた時、ふと、思ったのです。
昔の人って焚火で料理してなかったっけ?
はい、なんとも安直でおばかな思いつきでしたが、これがきっかけで焚火について調べてみることにしました。
ここで初めてキャンプで焚火をする文化があることを知り、ここでいくつかの発見と焚火をやるにあたっての障害(後述)があることに気づきました。
そして私が最初に焚火をするにあたって行き着いた答えは
「焚火台を作ってみる」ことでした。
この焚火台というものは、読んで字のごとく「焚火をするための台」なのですが、色々な商品があって本当に面白いんです!
その中でも私が最初に興味をもったのが百円ショップで買えるオイルポット等を使って作る焚火台でした。
色々な方が同じようなものを作っているため、色々な方の作品を少しずつ参考にさせていただき作成した焚火台がこちら。
見慣れない方には不思議な形だなーと思われるかもしれませんが、二次燃焼という高率よく木を燃やすことのできる構造になっている焚火台になっています。
二次燃焼を起こす焚火台のうち最も有名なものにソロストーブというものがありますが、その構造を踏襲しています。
ちなみにこれ全部(フライパン以外)で500円以内で作れちゃいます。
この焚火台についてはまた後日詳しく紹介させていただくとして・・・
実際にこの焚火台をもって、我が家は初めて木炭を用意せずにキャンプ場へと足を運びました。
まず最初の目標は、焚火でカップラーメンをつくることです
そして現地で小枝を拾い集め、焚火台に入れていざ着火・・・
これがまた難しい!
ちゃんと小さい枝から入れないとすぐに火が消えてしまいます。
そしてなんとか火が付き、お鍋に水を入れて、火が消えないように小枝をつぎ足し、
やっとのことでお湯ができた状態がこちら
このときの感動は忘れません。
妻と顔を見合わせて「お湯できてるーー!!」と喜びました。
このお湯でカップラーメンを作りましたが、キャンプ場で食べるカップラーメンは元々とても美味しいのですが、この日のカップラーメンは何よりも尊い味がしました。
私が焚火にハマるきっかけとなったのは、まさにこの瞬間であったと感じます。
焚火の魅力(私見)
さて、結局のところ私がお伝えしたい焚火の最大にしてわかりやすい魅力はこちらになります。
「自然環境でのリアルな生活(食)を楽しむことができる」
これに限ります。
最初はただのケチで陳腐な発想から始めた焚火でしたが、
その場に落ちている木や枯葉、松ぼっくりを集めて
それをエネルギーに変え
お湯を沸かし
自然の中で暖かい食事にありつく
まさにやっていることは太古の昔の人の生活そのものですが
より自然を身近に感じ、木々や動物に囲まれながら自分もその一部として時間がゆっくり流れていくような感覚に陥ることができます(個人差があるとは思いますが)
もちろん、木炭を使った方が早いですし、便利です。
しかし、不思議なものでキャンプでは不便を楽しむことができてしまいます。
そしてこれはファミリーキャンプ向けですが、子供と一緒に枝や松ぼっくりを集めるのが本当に楽しいんですよね。
「こんなにおっきい木拾ってきたよー!」って目をキラキラさせながら
自分の身長ほどもある木を抱えてきた娘の姿は今でも目に焼き付いていますし私のかけがえのない思い出です。
そして木を拾うという行為が、ただの遊びで終わるのではなく、焚火を行うという目的があることにより、その場における生活の立派なお手伝いとしての意味も持つこととなるため、子供にとっても良い経験となっている気がしています。
なかなかうまく伝えるのは難しいですが、焚火は本当に価値ある時間を約束するツールであると、私は強く思っています。
焚火を行う上での注意点
さて、焚火の魅力について語ってきましたが、ここで一つ注意があります。
とても魅力のある焚火ですが、以下のようなデメリットでもあります。
- 煙がでるので周囲の迷惑になる可能性がある
- 焚火禁止のキャンプ場が多々ある
- 煙による臭いがあらゆるものにまとわりつく
- 調理器具に煤がつく
焚火は木を直接燃やしますので、当然煙が出ます。
工夫により煙の量は抑えられますが、それでも出ないことはありませんので、まわりの方の迷惑にならないよう注意が必要です。
焚火はマナーが悪い人が行うことで、キャンプ場の芝生を燃やしてしまったりする可能性があることから、焚火自体を禁止としているキャンプ場があります。
焚火をする際はキャンプ場の利用規約をよく確認し、焚火をしてよいのかを確認してから行ってください。直火はNGだけど焚火台を使用するならOKとかもよくあります。
そして焚火のあとは独特のにおいがキャンプ用品、服、髪の毛、ありとあらゆるものに付着します。
このにおいはだんだん好きになってくるのですが、焚火の翌日などは割と不快に思うかもしれません。髪の毛に臭いをつけたくない場合は帽子を被る等して予防することをお勧めします。
また、火にかけていた調理器具には大量の煤がつきます。
これは取るのが大変です。予め調理器具に液体洗剤を塗ったりして予防するのも効果的です。
以上の注意点を心にとめて、ぜひ焚火を楽しんでみてください。
では、良きキャンプライフを・・・
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