サイクルポートが欲しくなった理由
マイホームを購入してからというものの、もっぱら庭でバーベキューや、子供と遊ぶことが増え、コロナ渦でもとても充実した休日を過ごすことができていましたが、それに伴い屋外で使用する道具が増えました。
その結果、我が家の物置はパンパンになり、自転車だけでも外に保管できないものか…と考えるようになりました。
敷地内を眺めながら、自転車の置き場を考えていると、物置と家の間に1~2畳ほどの使っていないスペースがあることに気づきました。
ここに自転車を置けたら最高だなー!少なくとも2台は余裕で停められるぞ!
ここを自転車置き場にしよう!そう決めてからサイクルポートについて調べる毎日を過ごしました。
市販品か自作か!悩んだ末に出した答えは自作でした!
さて、自転車置き場を設置するとなると、やはり屋根は最低限欲しいところです。
まずは市販されているサイクルポートを色々と見てみました。
すると、やはりいいものはあるのですが、気に入ったものはやはりそれなりに高価でした。
お金がたくさんあれば迷わず買うんですが、、我が家にはそんな余裕はありません笑
予算は3万円程度と考えています。
そう思いながら見ていると、サイクルハウスはリーズナブルで設置もしやすく、サイズ感もピッタリでいいなぁと思いました。
このようなテント型のサイクルハウスは比較的安価なもので1万円ちょっとで購入でき、横からの雨も防いでくれる優れものです。
サイクルハウスの中でもドッペルギャンガーの商品については見た目もよく、使い勝手も良さそうだったため、買う寸前までいきました。
今見てもやはりいい商品ですね。
ですが、理想としては木をあしらったサイクルポートがおしゃれだなぁ、、と言う思いが捨てきれず、予算内でそのようなサイクルポートを設置するには自作しかない・・・ということで、思い切って自作することを決断しました。
ちなみに私のDIY能力は決して高くありません。
過去の作品についても素人でもできるような簡単なつくりになっていますので、興味のある方はこちらもどうぞ。
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設計図の作成と材料の選択
自作するとなれば、まずは設計図の作成にとりかかります。
まず考えたのは骨組みです。自作するにあたり、骨組みも木で作るのか、もしくはパイプで作るのかを悩みましたが、木は経年劣化による耐久性に不安を感じてしまい、鉄パイプは外観がシルバーであることや、ジョイントに自在クランプを用いた場合の工事現場感が許せなくて、色々と悩みました。
一応鉄パイプを塗装して、ジョイントを自在クランプではなく、高価なジョイントを使用することで見た目も良くすることもできそうですが、そうなると予算30,000円では厳しそうです。。
さて、どうするか…ここでかなりの時間を使いましたが、結果的に出した答えはイレクターパイプを使用することでした。
なんか聞いたことある名前だなーくらいのパイプだったのですが、これが私の用途としてはぴったりでした!
- 耐久性は鉄パイプほどではないものの、腐食のリスクなどは少ない
- 黒色などのプラスチックでコーティングされているので見た目がよく、塗装の必要もなし
- パイプカッターで容易に切断できるため、好きな長さに加工することができる
- 様々なジョイントが豊富に取り揃えられており、取り付けも容易
このように様々なメリットがあったため、イレクターパイプを選択しました。今でもこの選択は間違ってなかったと確信しています。
さて、材料が決まればあとは設計図です。
Excelでなんとなーくこのような感じで作ろうかなーと設計図を作成しました。
骨組みはこんな感じで考えました。イレクターパイプの他に必要なものはコンクリートブロックとイレクターパイプのジョイントです。
骨組みに1×4材を張り付けて壁と目隠しにし、屋根をつけたら完成です。
うん、なかなかいい感じになりそうな気がします。
材料調達と骨組みの組み上げ
作成した設計図をもとに材料調達に向かいます。
イレクターパイプ、ジョイント、ブロック、1×4材を必要数購入し、後継金額は約25000円でした。
材料が揃ったところで、まずはイレクターパイプを好みの長さに切っていきます。
パイプカッターは今回初めて使ったのですが、簡単に切れるもんですね!これはとても便利です。
パイプを切断したら、骨組みをジョイントで接続していきます。
様々なジョイントがあるので、本当にイレクターパイプは組み立てが楽ですね。
ジョイントはホームセンターのイレクターパイプ売り場に色々と置いてありますので、必要なものを購入すると良いと思います。
このジョイントは専用の接着液でプラスチックを溶かすことで、強固に、そして容易に接着することが可能です。
ちょっとしたプラモデル感覚で組み立てていき、骨組みがあっという間に完成です。
実は多少ずれたりもしてるのですが、まぁそこはズボラな性格なので仕方ないですね笑
コンクリートブロックとモルタルを用いた安価な基礎の設置
さて、サイクルポートを設置する上で重要なことの一つに風対策があります。
強風時に飛んでいってしまうような脆いものを自作してしまうと、隣家に迷惑をかけてしまう可能性が非常に高いです。
自作する以上、そのようなリスクは最低限なくしておきたいため、基礎の設置は不可欠でした。
しかし、ウッドデッキの作成時にも感じたことですが、通常基礎に用いる羽子板付き基礎ブロックは高価で、千円以上のものが多く、まともにつけると基礎だけでも5千円程度かかってしまう計算になります。
どうにか安価に基礎を作ることができないか考えた結果、コンクリートブロックを用いて、ブロックを土に埋め、ブロックの穴にイレクターパイプを入れた状態でモルタルで固めて固定することとしました。
これなら比較的安価に基礎を作ることができますし、最低限の強度も保証されるはずです。
ということで、写真にはもう映っていましたが、コンクリートブロックを地面に埋めて
組み立てたイレクターパイプの骨組みをブロックの穴に設置し、セメントを入れて固定していきます。
これでがっちり固定ができました。
オンデュリンによる屋根の作成
さて、骨組みと基礎が完成したので、残るところは自転車を雨から守るために必要不可欠な屋根の作成です。
サイクルポートの屋根材として用いられる材料には以下のものが一般的に挙げられます。
- ポリカーボネート
- トタン
- ガルバニウム鋼板
- オンデュリン
それぞれにメリット、デメリットがありますが、安価なポリカーボネートは見た目が好みではなく、トタンは見た目はいいのですが、錆びやすいため耐久性に問題があるように感じます。
ガルバニウム鋼板か、オンデュリンで悩んだのですが、最終的には錆びることなく半永久的に使用できるとされる耐久性をもったオンデュリンを使用することとしました。
ちなみに1枚2000円程度で、これを2枚と専用の釘を購入して6000円程度でした。
このオンデュリンですが、切断するときにノコギリを使用した場合、刃にアスファルトが詰まってしまい、すぐに切れなくなってしまいます。
この対策としては、バーナーであらかじめノコギリの刃を焼いて高温にしておくことが効果的であり、スムーズに切断することができました。
それにしても、このオンデュリン、特徴的なにおいがします。コーヒーのような、なんとも言えない独特なにおいです。
完成後、1ヶ月もしたらそのにおいは大分わからないレベルにはなりましたが。
あとは適当に木材で作成した屋根の骨組みに
ジョイントをねじ止めし、ジョイントをイレクターパイプと接着させて固定します。
あとは屋根材であるオンデュリンを骨組みの上に乗せ、上から専用の釘を骨組みに打ちつけて固定していきます。
雨が降ってきて大変でしたが、これで少しの風くらいでは飛ばされない強度は確保できたと思います。
おしゃれな外観にするため、1×4材で壁を取り付けました!
横からの雨風を防ぐため、また、見た目をおしゃれにするために、一部の壁面を1×4材で作成することとしました。
結局使用する枚数は十五枚で、これを全てキシラデコールのパリサンダで塗装しました。
キシラデコールには様々な色が用意されてますので、どの色にしようか悩みましたが、パリサンダを選んでよかったと思っています。
ちなみにこのキシラデコールは別のものに使用するために購入していたもののため、今回の予算には含まれていません。
※追記※
ナフタデコールという代替品が発売されていました。
ウッドフェンスを作成するときに実際に使ってみましたが、使用感も色味もキシラデコールと遜色ありませんでした。
安く済ませるならこちらもおすすめです。ちなみにキシラデコールのパリサンダの代替品はナフタデコールのブラウンになります。
これらをジョイントを用いてイレクターパイプに取り付けた状態がこちらになります。
我ながらなかなかの出来栄えですな!
完成!自作したサイクルポートの使い心地は??
さて、完成したサイクルポートを使用して早1ヶ月ほど経ちましたが、やはりいちいち自転車を物置にしまうよりは遥かに簡単にしまうことができますし、なにより物置のスペースが空いて広くなったことがよかったです!
市販のサイクルガレージを買ってもよかったのですが、自作して一番よかったと思うことは、任意のサイズ(我が家の場合は物置と家の間のデッドスペースにフィットするサイズ)で作ることができ、敷地内の有効活用ができた点が大きいと感じます。。
作りが荒いところはありますが、見た目も思ったよりオシャレにできたため、個人的には満足です。
妻からの評判もなかなか良く、作ってよかったなぁと感じています。
少しの手間はかかりますが、サイクルポートは自作する価値が十分あります!
素人仕事ですが、皆さんのDIYのちょっとした参考になれば幸いです。
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