念願のマイホームを手に入れてから、早いもので1シーズンが経過しました。
この記事では、家購入時に外構にお金をかけず、DIYで楽しもうと考えている方におすすめです。
芝生って管理が大変では?
お金はどれくらいかかるの?
北海道のような寒い地域でもちゃんと育つの??
と言ったような疑問に、体験談で答えていきます。
新築工事で全く予算を取らなかった我が家の外構計画
念願のマイホームを建てる際、ハウスメーカーから外構の相談がありました。
我が家は限られた予算の中で、家本体にお金をなるべくかけたかったため、外構の予算はかけられても100万程度でした。
我が家で最低限欲しかったのは駐車場とカーポートだったため、アスファルト舗装とカーポートをお願いしましたが、この時点で合計で90万近くかかりました。
本当はガレージ付きの家が欲しかったのですが、カーポートで我慢した結果です。
さらに物置をホームセンターで購入し、予算の100マンを少し超過。
我が家の新築外構工事はこれにて終了となりました。
結果、家の大部分は土と砂利に囲まれている、なんとも殺風景な家が出来あがりました。
まぁ、新築あるあるかもしれません。
さて、我が家はここからなるべく予算をかけず、楽しみながら庭づくりをしていこうと考えました。
今までの庭づくりはウッドデッキやサイクルポート、家庭菜園スペースをDIYで自作してきました。
そして、今回は庭の芝生化を実施していきます。
庭を芝生にしようと決めるまでの葛藤
庭に芝生を植えようと決めるまで、結構な時間悩みました。
最初はただの憧れで芝生にしたいなーと漠然と思っていたのですが、調べるうちに色々と気になるデメリットが聞こえてきました。
そのデメリットとは大きく以下の二点でした。
- 管理が大変
- 費用がかかる
芝生は管理が大変という情報
芝生のデメリットでよく聞くのが管理が大変ということです。
芝生の管理の代表的なものが芝刈りですが、そのほかにも肥料をあげたり、水まきをしたりと、日々のお手入れが必要となってきます。
お手入れをサボるとせっかく張った芝生が枯れてしまうと言う情報も多々あり、どの程度の頻度で管理が必要なのかがわからなかったため、色々と調べましたが、人によって意見が様々で実際はどうなのか分からず、悩む原因となりました。
芝生は費用がかかるという情報
芝生はまず施工するのに結構なお金かかかります。
外構業者に頼むと、芝張りは1m2あたり2000円から3000円かかります。
我が家では30m2ほどの庭になるため、その費用は芝張りだけで9万円程度かかる計算となります。
さらには日々のお手入れの水道代や、肥料、土などにも費用がかかりますし、芝刈り機も購入しなくてはなりません。
初期投資だけでなく、管理費もかかることを考えると、芝生は私のような庶民が手を出していい代物ではないと、このとき思うようになりました。
芝張りを一旦諦めて考えた代替案
管理の大変さや、費用面を考慮して、他にいい案はないかと1ヶ月ほど調べまくった結果、候補が何個かでてきました。
一つは砂利敷きです。管理が簡単ですし、おしゃれな砂利を敷けばそれなりに綺麗な庭になります。
ただ、子供を庭で遊ばせるときに転んだら痛いかな~と思いやめました。
もう一つの案がグランドカバープランツです。
グランドカバープランツとは芝生とは異なるものの、背が低く地を這うふように育つ植物のことで、芝生よりも管理しやすいというメリットがあります。
そのなかでも北海道以外で育てるのであれば、クラピアがいいなぁと感じました。
見た目も可愛いですし、成長スピードも早いようで簡単に緑の絨毯を作ることができるようです。
庭一面に植えるつもりならこちらのまとめ買いの方がマニュアルも付いてますし安くておすすめです。
残念ながら北海道のような寒冷地では生育が難しいようで、他にいいグランドカバーがないか調べたところ、ハーブの一種であり、食べたりもできるレイタータイムがいいなぁと個人的には思いました。
諦めきれなかった芝生を種から育てることに
さて、1ヶ月程度調べに調べた結果、代替案も候補に上がりましたが、結局フカフカの芝生の見た目が諦められず、一年だけ試してみたいと思うようになりました。
一年やって、管理がどうしても大変で、お金がかかりすぎるようならやめようという覚悟のもと、芝生化の計画を立てていきました。
しかし、失敗覚悟で試すには初期投資に10万円もかけられません。
費用を抑えるにはDIYが必要不可欠で、その手段には以下の二つがあります。
- マット芝を買って張りつける
- 種を買って植え付ける
マット芝はホームセンターに売っており、北海道でポピュラーな西洋芝では1m2あたり1000円ほどします。
30m2だと30,000円となり、業者の半額以下となります。
が、まだ高いなぁ…と思った私は種から育てることにしました。
今回私が購入した芝生の種はこちら
名前の通り西洋芝の種で、ホーマックという北海道でメジャーなホームセンターで800円程度で購入でき、1袋で15坪(約50m2)植えることができます。
これなら失敗しても全く財布に痛くないため、まずは1袋購入して試してみることにしました。
芝生を種から育てた手順
さて、ここからは雑な私が最低限の手間で種から芝生を育てた手順を紹介します。
①土を耕し、石、雑草の除去
まずは固くなった土をスコップで20cmほど掘り起こし、石を除去していきました。
この場所を芝生化していきますが、このように小石だらけとなっております。
この小石の除去工程が面倒なのですが、これは最低限行わないと芝生の発芽や成長に大きな影響がでてしまいます。
固い土の上に種をまいても根が張りにくいですし、石だらけだと成長に必要不可欠な日光が遮られたり、そもそもその部分に芝が入ることができないからです。
ということで作業開始。
最初はふるいにかけて小石も除去していたのですが、時間がかかりすぎるため途中で方針変更。
比較的大きな石のみを除去していきました。
本当なら水はけのよい砂をまくと良いとされていますが、私はそのままにしました。
粘土質の土壌であれば砂をまいた方が良いかもしれません。
雑草は全部取った方が良いです。後々増えると面倒ですのでここで一旦駆逐しておきましょう。
②肥料を混ぜる
土に肥料を混ぜていきます。
推奨されている肥料は多々あり、芝生専用のものが良いのでしょうが、私は安いバーク堆肥を混ぜ込みました。
このバーク堆肥を混ぜた後は土がふかふかになった感じがします。
本当なら多く混ぜた方がいいのでしょうが、私は最終的に60m2に1袋程度混ぜ込みました。
混ぜた後はなるべく水平になるように土を戻して、踏みつけて転圧します、
転圧した後がこちら
③種をまく
ここまできて、ようやく種まきです。
ちなみに西洋芝の種まきの時期は北海道の場合5月以降~9月下旬までが良いところだと思います。
発芽、生育に必要な条件である外気温が15度~27度程度であるためです。
北海道の場合は秋にまくとすぐに15度を下回ってしまう日が多くなるため、十分に芝生が成長せずに厳しい冬を迎えてしまう可能性があるので春にまく方が良いと思います。
一方、本州は外気温が30度を超える日が多い夏にまくと芝が枯れてしまう可能性があるため、秋にまくと良いと思います。
さて、購入した種は掘り起こして出来るだけ水平に慣らした土に、ザルやふるいを使って均等にまいていきます。
まいた種の量はだいたいこんな感じが良いと思います。
場所によってまく量に差があると、発芽したときに一時的に見栄えが異なって生えてきてしまうため、なるべく均等にまいていくと良いでしょう。
種をまいた後は土をこれまた均等にかぶせていきます。
土は「軽くかぶせるだけ」がポイントです。
発芽の条件として日光が当たることが重要になりますので、日光があたり、風にとばされず、適度に保湿される程度に土をかぶせる必要があります。
それってどのくらい!?って思うと思いますが、まあ神経質になりすぎなくても良いと個人的には思います。
ささっと土をかけて、まいた種が半数以上露出していても私はそのままにしましたが、最終的には問題なく発芽しました。
発芽率をなるべく高めるためには以上のことに注意しておいた方が良い程度、と考えています。
④種まき後の管理(発芽までひたすら水やり)
ここからはひたすら種が乾かないように水をまきます。
ただし、じゃばじゃばになるほど水を撒いて種が流れないように注意しましょう。
また、種をまいたところはなるべく踏まないように注意してください。
私は天気が良い日は毎朝水やりをし、夕方も気が向いたらやっていました。
この水やりが面倒かな~と私は最初思っていました。
しかし、いざやってみると30m2の水やりに私は5分弱かかりましたが、意外とあっという間で、むしろとても楽しい時間でした。
はやく発芽しないかな~と妄想しながら日々水撒きを楽しんでいたのがこの時期です。
⑤無事に発芽!ここからもひたすら水やり!
種をまいてから水やりをちゃんとしていると、早くて1週間以内、遅くとも2週間もすれば発芽が確認できるはずです。
最初に発芽を確認したときはなんともいえない嬉しさがこみ上げたことを覚えています。
これが1週間後の発芽状況です。
棚を均等にまいたつもりでも、発芽状況は異なるようで、このように部分的に禿げた状況になりましたが、その後均等になりました。
最終的に生えてこない箇所については種の追いまきをすると良いと思います。
ちなみに我が家の2週間後の発芽状況はこちら
少しずつ芝生らしくなってきました。
芝が満遍なく発芽し、草丈が10cm程度になるところまでは同様に水やりをすると良いでしょう。
⑥芝刈り機で芝刈りを実施
草丈が10cm程度になるとそろそろ草刈りの時期です。
ちなみに1か月後の状況がこちら
ここまでくると芝刈りが必要になってきます。
ここで芝刈り機は必要不可欠になってきます。
芝刈り機は髙イメージがありますが、私のように節約したい 方はこちらで十分かと思います。
普通に問題なく刈れていますのでおすすめです。
芝刈りは週に1度程度やれば十分だと思います。
私は土日に1度、芝刈り機の設定を3㎝にして実施しています。
芝は芝刈りをすればするほど横に広がって成長していきますので、成長を促すためにも定期的に実施すると徐々に芝生の密度があがっていきます。
また、芝刈りでやってはいけないことが軸狩りと呼ばれるもので、伸びすぎた芝を一気に短く刈ってしまうと成長する軸がなくなってしまい回復に時間がかかり最悪の場合枯れてしまうことがあります。
週に1度やれば確実ですので週末にやるようにすると良いでしょう。
芝刈りも面倒だと思われがちですが、正直私は楽しんでやっています。
芝刈り機を進めた時に気持ちよくカラカラと音を立てて草が切れていく様と、借り終わった後の芝生の統一感は見ていてとても気持ちが良いです。
そして刈り込むごとに徐々に密になっていく芝生の成長を見守る時間はとても楽しいものでした。
⑦定期的に肥料をまく
水やり、芝刈りの他に定期的にやることといえば、肥料まきがあります。
芝生を綺麗に育てたいのであれば、やはり実施するべき作業となります。
と、いっても、頻度は月一くらいで十分と個人的には思っています。
追肥の量や頻度については肥料の袋の説明にも載っていますので、基本的にはその通りに実施すると良いでしょう。
私の場合は月一程度、軽く撒き散らかして十分に散水して終了としています。
現在でも気をつけている点といえば、なるべく雨が降る直前に実施したりしています。
芝生は肥料がなくても元気がなくなりますが、肥料の濃度が濃過ぎても元気がなくなるようなので、追肥後は雨が降ると自然と溶けていい感じに土壌に浸透していきます。
雨が降らない週に実施した場合は、その週はいつもより散水を念入りに実施していました。
その他の管理
その他にも芝生の管理として推奨されているものには
- 雑草の除去
- エアレーション
- サッチング
- 殺虫剤の散布
- などなど
色々ありますが、ここではあえて説明しません。
と、いうのも、今のところ我が家では最低限の管理で最低限の見た目の芝生を楽しんでいるからです。
例えば、高級なゴルフ場の芝生をイメージした場合、その見た目の完璧さを追い求めるほど必要になってくる工程となると考えています。
私は公園やキャンプ場の芝生程度のクオリティで多少の雑草は気にせず緑の絨毯ができればいいや くらいの気持ちで実施しているため、ここで挙げた工程については現状省略しています。
最低限の予算と手間で管理するなら省いてしまっても問題ない、と個人的には今のところ思っています。
芝生を種から育てた結果
このように種から芝生を育ててみた結果ですが、今のところ自分的には大成功と思っています。
3か月も経つとこのようになりました。
所々禿げているところや、雑草が生えてきているところもありますが、緑の絨毯ができましたし、見た目には概ね満足しております。
施工から数年経過した現状はこちら↓
そしてこの芝生を立ち上げるためにかかった費用ですが、
芝生の種 | 800円✖️2個 |
肥料 | バーク堆肥 400円 芝生の肥料 1200円 |
芝刈り機 | 8000円 |
と、全て含めても二万円以内で済んでいます。
管理に必要な手間ですが、
- 暑い時期の毎朝の水やり(5分)
- 週末の芝刈り
が最低限できるようであれば、芝生は維持できると思います。
芝生は維持が大変だよと言う意見が昔から多いかと思いますが、無理することなく、ある程度のクオリティの芝生で良いのであれば、最低限のコストと手間で庭を芝生にすることが十分可能です!
管理の手間や費用の面で芝生を諦めた方、諦めきれない方にはぜひ、一度種から育てて低コストでお試しいただいた方が良いかと個人的には思います。
種から育てた芝生にはとても愛着がわきますし、自分で育てた芝生の上でバーベキューや家キャンプを行う時間は格別です。
本当におすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。
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