サクラマスとは
サクラマスという魚はご存じでしょうか?
北海道に住んでいる方ならアングラーでなくても名前は聞いたことがある魚ではないでしょうか。
比較的綺麗な河川に住みつくヤマメというサケ科の魚が海へ降り、銀色の綺麗な姿になったものがサクラマスと呼ばれています。
このサクラマス、北海道のアングラーにはとても人気があるのですが、それには大きく二つの理由があります。
- 警戒心が強く、釣るのが難しい
- 非常に美味である
この2点がサクラマスという魚の大きな魅力となっています。
警戒心が強くて釣るのが難しいってどの程度難しいの??
このような質問に対する回答はなかなか難しいものがありますが、個人的にはホッケを100匹釣るのとサクラマスを1匹釣るのは同等の価値があるように思います。
少し大げさなようにも聞こえますが、それだけ私にとってはホッケを釣るのは簡単であり、サクラマスを釣るのは難しいということです。
ホッケ釣りについてはこちら↓
北海道の海でサクラマスを釣る
北海道ではサクラマスはいつ、どこで、どうやって釣ったらいいの??
北海道は広いため、狙える時期には場所により多少のずれがありますが、私がよく釣りに行く日本海側に限って言えば、サクラマスを狙えるのは経験上1月~3月がピークだといえます。
この1月~3月という時期は一番寒い時期であり、特に日本海側はよく吹雪いて波も高いことが多く、釣りができない日も多くありますが、ホッケやサクラマスを狙える激熱な時期でもあります。
では、どこで釣ればいいのか。
これに関しては本当に難しいです。
色々なポイントの情報はありますが、結局のところ、釣れる時期に釣れる場所にいくことがなによりも重要となってきます。
色々と偉そうに話していますが、実は私もサクラマスを釣ったのは2度だけなのです。
私の知人には今シーズン30本あげたよと言うガチ勢もいますが、そういう方は仕事前にも早起きして週3回程度行くような方です。
私のように、休日の天気の良い波の穏やかな日を狙っていくような生ぬるいアングラーにとって、それだけサクラマスという魚を狙うのは難しいということです。
では、どのように釣ればよいのか。
これもまた難しいのですが、主流な釣り方はミノーを使うルアーフィッシングです。
ミノーとはリアルな魚の形をした姿のルアーであり、口元にリップというベロのような形をしたものがついていますが、このリップによってある程度の水深を潜りながら泳ぐルアーとなっています。
このミノーの中でもサクラマス釣りにかなりの人気があるのがjacksonのアスリートというミノーになります。
サクラマス釣りと言えばこのミノーといっても過言ではないでしょう。
多くの釣果情報でもこのミノーを使用している方の割合がとても高いです。
しかしながら、このミノーは一つの大きなデメリットがあります。
それは、、、価格です。
たっっかいんです!!!
一ついくらすると思いますか??
約2千円です!!!
ルアーフィッシングには避けて通れないものがあります。
それはルアーを失う可能性が高いということです。
その悲劇は特に初心者に多く訪れます。
キャスティング(ルアーを投げ飛ばすこと)の失敗、根がかり、魚とのファイト中のラインブレイク(糸が切れてしまうこと)、、、etc
私も何度も何度もルアーをなくしてしいました。
釣具屋のルアーは決して安くありません。
そんな高価なものを自分の失敗で一瞬で失うリスクを抱えているのがルアーフィッシングです。
・・・話がそれましたね。
つまり、サクラマスを釣るには高価なルアーを用いた方が釣れる可能性は確かに髙いのですが、
私はあえてこれをお勧めしません。
当ブログは「初心者」と「お小遣いの範囲で楽しむ方」を対象としたブログであるため、このような高価なルアーを使用するのは、「上級者」になってから、もしくは「お金にとても余裕のある方」がお勧めです。
そもそも「高価なルアーをなくしてしまうかもしれない」という不安を強く抱えていては、楽しい釣りはできません。
そこで私がお勧めするのがダイソーのジグロックです。
これはダイソーで売っているだけあって100円(+税)で買うことがメタルジグとなります。
サクラマス狙いのルアーフィッシングでは、メタルジグを使用する方は少数派であると思いますが、決して釣れないことはありません。
現に私が釣り上げたサクラマスはすべてジグロックによる釣果となります。
100円なら、仮になくしてしまってもあまり大きな痛手とはなりませんし、練習にはもってこいのルアーとなります。
メタルジグのアクション(動かし方)についてはまた別の機会にお話ししますが、サクラマスは警戒心が強い魚であるため、あまり派手なアクションはせず、ゆっくりリトリーブ(投げたルアーをリールで巻き取ること)させるのが良いとされています。
・・・が、正直、ケースバイケースであると言えます。
こればかりはどの魚に対しても言えることですが、どのような動きに食いついてくるかは、その時々によって異なるため、これをやっていれば釣れる!というものはないので、色々試してみるしかありません。
サクラマスは本当に一筋縄ではいきません。
跳ねている姿が見えていても釣れないこともしばしばあります。
それでも人気があるのは、その難しさからくる釣り上げた時の達成感が強いからなのかもしれません。
よってここではこうすれば必ず釣れる!!とは言いません。
まずは安価なルアーで、実際に釣り場へ足を運び、いろいろ試してみてください。
ちなみに私が最初にサクラマスを釣り上げた時はダイソージグロック(カラーは青)がフォール(リールで巻き取らず、海底へルアーをヒラヒラと落としていくこと)中に食いついてきました。
釣り場所は兜千畳敷という有名スポットで、時期は2月上旬です。
サイズは40センチほどの小型でしたが、同サイズのホッケと比べると荒々しい見事なファイトで興奮したことを覚えています。
胃袋の中にはイカナゴと思われる魚がいっぱい入っていました。
サイズはジグロックとさほど変わらなかったためマッチザベイト(餌の魚とルアーの形状等が合うこと)であったと思います。
たまたま運が良かっただけかもしれませんが、やはり釣れる時期に釣れる場所へいき、餌となる魚と似たルアーを使用することがなによりも重要かと思います。
サクラマスの味は・・・
さて、最後にサクラマスの味の方ですが、、、
これは本当においしいです。
焼いてもおいしいのですが、とくにルイベ(冷凍した刺身)は最高です。
基本的にはサケ科の魚なので、お寿司屋でよく食べるサーモンと似ていますが、どこか上品な甘みと脂がとろけるような舌ざわりがなんともいえない美味しさです。
ただしここで注意です!
基本的にサクラマスにはアニサキスという寄生虫の危険があります。
そのまま生で食べてしまうと、アニサキスも体内へ入れてしまう危険性があるため、これだけは絶対にやめてください。
とはいいつつも、刺身で食べたい!という方はやはりいると思います。
そこでお勧めするのが確実かつ迅速な下処理を行った上でルイベにすることです。
これでかなりアニサキスの脅威を防ぐことができます。
ルイベ(冷凍刺身)を美味しく食べる方法
ではその方法ですが、これは自己責任で行ってください。
アニサキスの脅威を防ぐ可能性は高くなりますが、あくまでも100%ではないことを承知の上実施願います。
さて、やることは2つです。
- 釣り上げたらできる限り早く内蔵を取り除く
- 48時間冷凍する
これでかなりの確率で安心して食べられるはずです。(経験談)
アニサキスは基本的に魚の内蔵に寄生しています。
魚の死後、アニサキスは内蔵から筋肉へと移動してしまうため、釣り上げた後すぐに内蔵を取り除くだけでもかなりの確率でアニサキスを排除することができます。
次に48時間冷凍とありますが、アニサキスは-20度で24時間程度で死滅すると言われています。
しかし、家庭用冷蔵庫では-20度にはならないものが多いため、冷凍時間を長くとることで、アニサキスを死滅させようという狙いがあります。
この2点をしっかり行えば、ほぼほぼ安心してルイベを楽しめるものと思います。
ただし、繰り返しになりますが、アニサキスがこれで100%いなくなるとは限りませんので、やるのであれば自己責任でお願いいたします。
ちなみに私は釣りを始めて色々な魚を刺身で食べていますが、今のところ当たったことはありません。
覚悟と理解のある方だけ試してみてください。本当に美味しいです。
サクラマス釣り、本当に難しいですが、本当に楽しいです。
最後に釣り上げたサクラマスの写真アップします。
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