ライトショアジギングに必要なもの② リール
さて、ロッドと同じくなくてはならない道具の一つにリールがあります。
リールはロッドに取り付け、ライン(糸)を巻き取る道具ですが、ものによって価格と性能にとても大きな差がある道具でもあります。
ライトショアジギングにはどんなリールがいいの??
一般的にはハイギアと呼ばれるラインの巻取り量が多いリールがおすすめされます。
その理由は高速でメタルジグを泳がせる必要があるからです。
メタルジグを魚に餌だと錯覚させるためには、餌である魚と同じような速度で動かす必要がありますが、1回転あたりの巻取り量が少ないリールを使用してその動きをさせようとすると、もの凄い速さでリールを巻かないといけません。
その姿はもはやギャグです。
ですので、1回転あたりの巻取り量はなるべく大きいもの(できれば90cm以上)を選ぶと良いと個人的には考えます。
また、リールには〇〇〇〇番というサイズ表記があります。
リールの商品名にはそのサイズ表記が反映されていることが多いですが、一般的な釣りで使用されるサイズは1000~6000番程度のものが多いです。
その中でもライトショアジギングに適しているサイズは3000~4000番が個人的にはお勧めです。
このサイズは番号に比例して外観も大きくなっていきますが、対象魚や釣り場によって最適なサイズが変わっていきます。
その中でも、適度な強さと、扱いやすさを兼ね備えている3000~4000番のリールは、ある程度大きな魚(50~60cm)とのファイトでも十分対応できるものとなっていますので、まずはこのあたりのサイズのリールを購入することをお勧めします。
また、ショアジギング全般に言えることですが、リールには剛性とドラグ力いう簡単にいうと「丈夫さ」と「パワー」が求められもしますが、ここでは割愛します。
というのも、それらが求められるほどサイズが大きい魚を何度も釣り上げることは、初心者にとってはなかなか難しいことだからです。
せいぜい40cm程度の魚であれば、どのようなリールでもすぐに壊れることはありませんので、さほど剛性やドラグ力が強く求められることは個人的にはないと感じています。
高価なリールは確かに性能が良いですが、リールはメンテナンスを必要とする道具でもありますので、初心者のうちはそれなりのリールを使い倒すつもりで練習してみる方が良いと思います。
ということで、私がお勧めするリールはクレスト4000hというダイワのリールになります。
4000hというのが先ほど説明したサイズとギアを表していまして
4000番のハイギアのリールであるということを示しています。
このリールは一流メーカーのダイワのリールでありながら6000円以内で買うことができるリーズナブルなリールとなっています。
私もライトショアジギング用に購入してから数年間使用していますが、今も現役で壊れずに使用できており、特に不便も感じていません。
巻取り量(巻取り長さ)も1回転で95cmと、十分な値となっています。
リールは種類が豊富でなかなか選ぶのが難しい道具かもしれませんが、初心者であればまずは最低限、サイズ・巻取り量を確認さえすれば、比較的安いリールを使用しても問題はないと考えます。
ライトショアジギングに必要なもの③ ライン
さて、リールを選んだら、そこに巻き付けるラインを選ぶ必要があります。
ラインはその素材により大きく以下の3種類に分けられます。
- ナイロンライン
- フロロカーボンライン
- PEライン
この中で一般的にライトショアジギングのメインラインとして使われるのはPEラインです。
その理由は色々ありますが、その中でも大きな理由としては以下が挙げられます。
- ライン重量が軽くて丈夫
- 伸びないため感度が良い
ライトショアジギングはメタルジグをいかに遠投できるかによって釣果が変わってきます。
遠投するには当然、空気抵抗なども考慮すると細いラインの方が有利となりますので、細くて丈夫なPEラインはライトショアジギングに最適であるラインであるといえます。
そしてもう一つの理由として挙げた「伸びないため感度が良い」という利点ですが、比較対象としてナイロンラインを挙げます。
ナイロンラインというのは一般的に餌釣りで広く使用されている安価なラインであり、一般的にイメージする透明な釣り糸がこれにあたります。
このナイロンラインですが、とてもよく伸びます。これは釣りにとって利点にもなっているのですが、ライトショアジギングにおいてはこれがとてつもなく大きなデメリットとなるのです。
ライトショアジギングではメタルジグをいかに自分の思っている通りに動かせるかが求められ、ロッドをしゃくることでメタルジグにアクションをかけ、魚にアピールすることが重要となりますが、ラインが伸びてしまうと、いくらロッドをしゃくっても、メタルジグにその動きが伝わらないのです。
いやいや、いくらなんでもちょっと伸びるくらいで動きが伝わらないなんてことあるの??
私もそう思っていたのですが、これが本当に伝わらないのです。
例えばライン1mを軽く引っ張ったとき、1cm伸びたとします。
これだけでは特に影響がないように感じますが、メタルジグからロッドまでの距離は、最大で100m程度離れることとなります。
するとどうでしょう、100mのラインを同じように軽く引っ張ったとき、ラインは100cmのびてしまうこととなります。
この状態は、ロッドを1m振り上げたとしても、メタルジグは微動だにせず、ラインだけが伸びた状態となってしまうこととなります。
よって、ナイロンラインはライトショアジギングには不向きであるということが言えます。
さて、PEラインがとてもよいラインであることが分かったと思いますが、そんなPEラインにもデメリットが存在します。
PEラインは軽くて丈夫で伸びないのですが、もの凄く「切れ」に弱いのです。
これはとても問題で、砂地で障害物のない釣り場では特に問題がないデメリットなのですが、岩場などでは魚とのファイト中にラインが岩に擦れてしまうことがあります。
そんなとき、PEラインはスパン!と切れてしまうことがデメリットとなります。
このデメリットを解消するために、PEラインの先に1~2m程度ナイロンラインまたはフロロラインをつなげて使用します。
魚とのファイト中によく岩場に擦れる(「根ずれ」という)のは魚に近いラインであるため、この部分のみを擦れに強いラインにすることで、PEラインのメリットを最大限活かしつつ、デメリットのカバーも行うことができるのです。
じゃあPEラインとそれにつなげるラインはどんなものを買えばいいの??
まずPEラインについてですが、サイズが〇号と表記されており、号数が小さいほど細いラインとなっています。
細いラインほど遠投ができるのですが、その分当然切れやすくもなるので、ライトショアジギングでは一般的には0.8~2.0号くらいのラインが主に使用されています。
こればかりは好みですが、私個人の意見としては、初心者は1.5号あたりのPEラインで200mのものを選んだ方が良いと考えます。
というのも、ラインは瞬間的な衝撃にもろく、ミスキャスト(メタルジグを投げるときの失敗)等で一時的に強い力がかかると簡単に切れてしまうこともありますし、魚とのファイトも細いラインを使用した場合、技術が必要となる場面もでてくるため、初心者は比較的丈夫な号数を選択した方が釣果にもつながります。
また、ライトショアジギングでは慣れれば100mほどメタルジグを飛ばすことができるようになりますし、その後海底までメタルジグを沈めるとすると、さらに数10mはラインが必要となりますので、PEラインは200m以上のものを選んだ方が良いです。
ということで私がおすすめするPEラインですが、正直、これも価格の髙いPEラインはやはり性能がよくてお勧めなのですが、初心者のうちは安いラインで十分かと思います。
【ネコポス送料無料】PEライン 強力PEライン4編/4本撚り 300m 0.4~8号 5色マーカータイプ/船釣り/釣り糸/磯釣り/海釣り/投げ釣り/ルアー釣り/エギング/ジギング/スロージギング/0.8号/1号/1.5号/2号/2.5号/3号/4号/5号/6号/7号/8号/ルアー・ジギング・スロージギング
現に私も未だに安いPEラインを使用していますが、ラインの脱色などはあっても、使用に支障はありません。
髙いラインは初心者にとってはあまり必要性はないと感じます。
まずは安価なラインで練習あるのみです。
そして、このPEラインにつなげるライン(ショックリーダーといいます)ですが、フロロカーボンかナイロンラインを選択してください。これらのラインは根ずれに強い特性をもっています。
1.5号のPEラインに結束するのであれば、フロロカーボンラインは20~30lb程度のものを選択すると良いと思います。ちなみに私は22lbのものを使用しています。
【3月10日エントリーで最大P45倍!】モーリス バリバス(VARIVAS) シーバス ショックリーダー フロロカーボン 30m 22lb ナチュラル【ゆうパケット】
ラインとショックリーダーとの結束方法は「FGノット」という結び方を覚えてください。
最初はなかなか難しいですが、慣れてしまえば意外と簡単な結び方です。
これがちゃんとできないと結束部がほどけてしまい、メタルジグだけが海へ飛んで行ってしまうこととなりますので、ここだけは本当に要練習です。
今回はここまで。
次はソリッドリング、プライヤーについての説明を予定しています。
コメント